KiiTa[キータ]聞いた?効いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌|食のパワー丸かじり
KiiTa[キータ]聞いた?聞いた!ライフケアとセルフメディケーションの情報誌
Food MedicationKiiTa初夏号26〜27ページ掲載
食のパワー丸かじり!
しょうが 薬味や香辛料、漬物などに使われるしょうが。独特の辛みや香りは、
料理をひき立てる名脇役です。漢方生薬として使われてきたしょうがは、
昔から体を温め、体調を整える食材として重宝されてきました。
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代謝アップ
交感神経に働き、新陳代謝を促進する。脂肪をエネルギーとして燃えやすくする。

体を温める
血のめぐりを良くし、体を温める効果がある。冷え症の対策にもおすすめ。
ショウガオール
辛み成分。発汗作用、解熱作用がある。食材の酸化を防止する効果も。
雑殻
緑 茶
ジンゲロン
辛み成分。強い殺菌力を持つ。新陳代謝を活発にしたり、食欲を増進させる効果がある。
ジンギべロール
香り成分。胃液の分泌を盛んにし、吐き気や食欲不振をやわらげる。


主な栄養成分(100g中)
たんぱく質
30kcal
脂質
0.9g
マグネシウム
0.3g
カルシウム
27mg
食物繊維 12mg
少し食べれば体がぽかぽか温まる天然の特効薬

しょうがに含まれる辛み成分、ショウガオール、ジンゲロンは、体内の血のめぐりを良くし、体を温め、発汗を促す効果があるので、風邪対策に効果的です。また、殺菌作用があるため、せきやのどの痛みをやわらげてくれます。 もうひとつ注目したいのは、代謝を促進する作用。辛みや香りの刺激が脳に伝わると、交感神経が活発に働いて、体内でエネルギーの産生が促されます。このことで、蓄えられている脂肪を、積極的にエネルギーとして燃やそうとしてくれるのです。ダイエット中の料理にも、スパイスとしてぜひ活用させたい食材といえます。また、辛みや香りの成分は、空気に触れて、時間がたつほど失われてしまうので、チューブに入ったものより、新鮮な生のものをその都度すりおろして使うのがおすすめです。

しょうがのパワーレシピ
大豆&ご飯でたんぱく強化 簡単ポークビーンズ丼
材料(4人分)
しょうが 4片
白菜 2枚
きくらげ 5g
しいたけ 4枚
にんじん 1/4本
たけのこ水煮 50g
鶏がらスープ 4カップ
2個
  しょうゆ 大さじ2
大さじ2
  塩・こしょう 各適量
水溶き片栗粉
片栗粉 大さじ1
大さじ11/2
ラー油 適宜
作り方
1 しょうが、たけのこ、水で戻したきくらげを千切りにする。白菜はひと口サイズに切り、しいたけは薄切り、にんじんは短冊切りにする。
2 鍋にしょうが、鶏がらスープを煮立て、白菜、きくらげ、しいたけ、にんじん、たけのこを入れて、しんなりするまで5分間ほど中火で煮る。
2 (2)の鍋にを入れて味付けし、水溶き片栗粉を加えてよく混ぜる。溶いた卵をゆっくりまわし入れたらひと混ぜして、火を止める。
2 器に盛り、お好みでラー油を加える。
一口メモ
ご飯を入れて、中華雑炊にするのもおすすめ。
骨の健康、ダブルでサポート 冷ややっこの 納豆ドレッシング
材料(4人分)
しょうが 4片
みかん 4個
レモン 1/2個
  はちみつ 大さじ3
白ワイン
(なければ赤ワイン)
大さじ4
  大さじ1
ミント(あれば) 適量
作り方
1 みかんは皮をむき、白い部分を取り除いて横半分に切る。しょうがは薄めにスライスし、レモンは輪切りにする。
2 耐熱ボウルにを入れてよく混ぜ、みかんとしょうが、レモンを加えたら、ラップで落し蓋をし、電子レンジ(600W)で4分間加熱する。
2 スプーンでシロップのアクをすくい、混ぜてから、さらに1分間加熱する。
2 (3)の粗熱がとれたら、器に盛り、ミントを飾る。
一口メモ

余ったシロップは、お湯で薄めてホットドリンクにしたり、水溶き片栗粉でとろみをつけて葛湯風にしてもおいしくいただけます。

保存の コツと選び方
涼しい場所におき、早めに使い切りましょう。冷蔵するときは、少し乾燥させてからラップやアルミホイルで包みます。長期保存は、すりおろして1回分ずつ小分けにして冷凍庫へ。選ぶときは、ふっくらしていてみずみずしく、できるだけ傷が少ないものを選ぶのがコツ。

監修 松尾みゆき先生 松尾みゆき先生
管理栄養士、料理研究家。
健康と料理をテーマに女性誌や健康雑誌などで活躍中。著書に『体にいい栄養と食べもの事典』など。
http://www6.ctktv.ne.jp/~miyuki7/

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