クセにならず、便秘薬を上手に効かせるコツはまず、便秘のタイプを知ることです。
便秘の人の多くは大腸の筋力が低下してぜん動運動がうまくいかないためにおこる「弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)」です。最初は大腸の収縮を助けるカルボキシメチルセルロースやプランタゴ・オバタなどが入った便秘薬を選びます。これらは、水分を吸収してふくらみ、それが刺激となり大腸のぜん動運動を促します。腸の運動を全体的に促進する漢方系の便秘薬もいいでしょう。 自覚症状としておなかに硬い便がつまっているように感じられる便秘であれば、酸化マグネシウムの入っている便秘薬がおすすめ。水分を大腸に集め、便をやわらかくして排泄させます。 これら2種類の便秘薬で効果がない場合には、ピコスルファナートやセンナが主成分の便秘薬を。これらの薬は、腸を直接刺激してぜん動運動を促進します。このほか、ビサコジルが成分となった便秘薬も効果を発揮します。ただし、これらの薬は長期間使うと、習慣性があるので注意が必要です。 |