ドラッグストアの水虫薬コーナーでは、青や黒を基調としたものが多い中、女性を意識したピンクのパッケージも目につくようになり、状況に変化がみられるようになってきました。成分的にも変化がみられ、従来は医療用のみに使われていた、抗真菌成分・ラノコナゾールを配合した新製品が発売されています。
これまでは、抗真菌成分単独の商品として販売されてきた、塩酸テルビナフィンや塩酸ブテナフィンなどは、かゆみや炎症をしずめる成分や清涼感を与える成分などがプラスされて登場し、商品の選択の幅が広がっています。
これら新成分配合の「新世代水虫薬」と呼ばれる成分が主流になってきましたが、以前からある抗真菌成分・エキサラミドや硝酸ミコナゾールなどの方が治療に有効なケースもあります。また、抗真菌成分単独の商品には、刺激が少なく、かぶれにくいという特長があり、きちんと使うことで、十分な効果が得られることも少なくありません。
しかし、かゆみなどが強いと、物足りなさを感じることもあるようです。このような場合には、抗炎症成分やかゆみを鎮静化する抗ヒスタミン成分などを配合したものを選んでもよいでしょう。同じ成分でも、液剤、クリーム、軟膏など、剤形によって、症状に適さないものもあります。乾燥している、水ぶくれができている、ただれているなどといった症状と、今まで使った薬がどうだったかなどを薬剤師に伝え、自分に合った水虫薬を選びましょう。 |