大豆の有効成分の中でも特に注目されているのが、女性の強い味方「イソフラボン」。年齢とともに減少するエストロゲンの働きを助けて、骨から出ていきやすくなるカルシウムをしっかりガードし、骨量を増やします。カルシウムも豊富で、更年期以降にリスクが高まる骨粗しょう症の予防には、いいことずくめ。
イソフラボンの過剰摂取の弊害が話題ですが、食事からの摂取は、ほとんど問題なし。ただし、1日にサプリメントでの補給はアグリコン型換算(*)で30mg以内、食事と合わせて合計70〜75mg以内という上限を守り、妊娠中の人や子どもは、サプリメントの摂取は避けましょう。
また、「大豆レシチン」も見逃せません。体内の神経伝達物質の成分として働くのがリン脂質。大豆レシチンはこれを助け、脳をスムーズに働かせる作用があることが知られています。
さらに、豊富なビタミンB1が糖質をエネルギーに換え、疲労回復を促す、薄皮に多い食物繊維が腸の調子を整えるなど、大豆の効能は、多岐にわたります。
(*)大豆中では、イソフラボンは糖と結びついた形(グリコシド型)ですが、糖がとり除かれ、腸で吸収される状態のものをアグリコン型といいます。 |